
The Power of Immunity
~免疫活性により進行胃がんに打ち勝った父の闘病レポート~
05_放射線・抗がん剤開始
→2006年12月25日
いよいよ放射線、そして抗がん剤治療が始まった。当初は放射線のみ最初に行うという予定だったが、セカンドオピニオンに行った後、主治医から「抗がん剤も同時に行います」と言われた。セカンドオピニオンに行ったA病院のC先生から主治医にコンタクトがあり、治療計画などについて話し合いが持たれた様子。それによってC先生の指摘通り同時進行の治療に変更したようだ。
本当は治療を始める前にsuperAFTMを摂らせたかったのだが、間に合わなかったので仕方ない。当初は多少なりとも副作用が出るかもしれない…心配だ。
放射線は全25回を予定し、土日以外毎日行う。父の胃がんは珍しいタイプで大きく外に膨らんで食道を塞いでしまっている。その食道を塞ぐ部分に照射し、がんを小さくして食道の通りをよくする目的である。
初めて放射線を当てた父は「何も感じない」と言っていた。1回2回で副作用がでるとは思っていないが、やはり数を重ねるうち出てくるのかもしれない。放射線の副作用は長きに渡るという。仮に治ってもその後の人生を副作用に悩まされる、という話を聞いているのでやはり怖い… 。


「化学療法(抗がん剤)は以下の通り」
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デカドロン8mg カイトリル1A ST3 500ml(90分)
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トポテシン60mg/ 5%ブドウ糖 500ml(90分)
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ブリプラチン30mg/ 生食 500ml(90分)
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プリンペラン2A ST3 500ml(90分)
※処方箋に記載された注意事項:トポテシンは腸管排泄性薬剤の為、腸閉塞に近い症状で投与されると蓄積して重篤な副作用につながる可能性がある。超病変がない場合も便通は良好にコントロールする。副作用として下痢があるため予めロペミンを渡しておく。
抗がん剤は、2週間に1回を1クールとし、一番強いという薬を2種類点滴から投与する。「一番強いといっても昔ほど副作用は酷くないですよ」、と主治医は言うがやはり心配である。悪心・嘔吐・めまい・食欲不振・脱毛などは、かなりのパーセンテージで起こりうるらしい 。そんな思いを父にさせたくないし、そんな父を見るのは辛すぎるだろう… 。
今日はクリスマス。隣のベッドの方はがん患者ではなく、ケーキを食べながら家族と共に祝っている。父はケーキを食べるどころか水すら満足に飲めず、ただベッドに横たわっているだけだ… 。そんな父の姿があまりにも哀しく涙が流れた。
→2006年12月26日
衰弱・脱水症状が激しい父は、点滴から栄養を摂っている。今日から点滴の入り口を首の下の鎖骨あたりに変えた。相変わらず食事は全く摂れず、がんばって食べても嘔吐してしまう状態であるから仕方ない。以前の面影もないぐらいやせ細った姿で、首から点滴を入れている父は見ているこっちが辛くなるぐらい痛々しい… 。
夜、自宅にsuperAFTMが届いた。これで少しでもよくなってくれれば…と祈るばかりだ。