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The Power of Immunity~免疫活性により進行胃がんに打ち勝った父の闘病レポート~

The Power of Immunity
~免疫活性により進行胃がんに打ち勝った父の闘病レポート~

17_退院

 
→2007年2月9日
 
いよいよ今日は父の退院だ。…長かったようだが、数えてみれば僅か1ヶ月半強の入院生活だ。私たちにとってまさに怒涛の如き1ヶ月半であった…
 
ショックで立ち上がれない程のどん底から、奇跡的な回復、そして家族が笑って話せる日々へ…この短期間に私たちの状況は目まぐるしく変化した。長き歳月に感じるのも無理はないのかもしれない。
 
何度も言うようだが「余命3ヶ月」と言われた進行胃がん患者が、経過良好により2ヶ月弱で退院とは誰に言っても信じまい。
 
だが正直言って、この2ヶ月間私も精神的肉体的にかなり疲労困憊した。この日は特に疲れ切っていて、朝寝坊してしまった。時間が無いのでジャージ姿のまま病院へ。父は既に退院の身支度を整えて待っていてくれた。
 
そして私は父を乗せ、家路に向かって車を走らせた。父も私も、正月の一時帰宅の時と比べて何と気持ちが軽いのだろう。助手席の父はどう見ても病人などではない。以前の、元気な時の父そのままだ。久しぶりの我が家に着いた父がまずしたことは、愛犬を抱きしめることだった。
 
自然光の差し込む部屋


そしてその後、父は、命の次に大切な(?)ゴルフクラブを、せっせせっせと磨いていた。…父は本当にゴルフが好きなのだ。早くゴルフに行きたくて行きたくて仕方が無いらしい。そういう気持ちががんの回復を後押しするのだ。

 

家はやはり一番いいものだ。父の食欲も、病院に居たとき以上に増している。昼食を食べ終わったその時点で「今日の晩御飯のおかずはなんだ?」などと聞いている(笑)。夕食は、ダイニングまで食べにきた。そしてご飯を2杯も食べていた!


→2007年2月10日

私は、がん家族の会に出席する為都内へ。父は今までベッドに寝たきりだった為、昨日少し歩いたり動いたことで筋肉痛になっている。これから少しずつでもなるべく動き、適度な運動をしていくことで体力や筋力も少しずつ回復するだろう。

 

食品栄養学専門家とカウンセリング


退院が決まったことと父の回復状況を説明。カウンセラーも非常に驚き、大変喜んでくれた。症例中でもかなり回復が早い。状況からみて学会発表レベルの回復との事。私は心の中でほくそ笑む。

 

---米ぬかアラビノキシランに加え、鮫抽出脂質を加えることは非常に有効。再発防止にもかなり良い。全て一緒に摂っても、また病院からの薬と併用しても、副作用の心配は全くない。そしてそのようにして回復した方は、100%、以前の生活(仕事など)に復帰できる。

ただし、再発の可能性はある。でもそれも、免疫力を向上させておけば、10年20年間は再発を防止でき得る。「体内免疫力(自然治癒力)>がん進行(再発)力」というバランスを保っておけばまず心配することはない。ただ、以前の生活に戻れた方は、以前のライフスタイルそのままをおくっていたのでは、また同じことの繰り返し=がんに罹ってしまう。つまり、今後はライフスタイルの見直しが肝要。向こう5年間を目処に、良好な状態が続くのであれば、「完治」と言ってよいでしょう----

とのことであった。

 

父は言う。「残ったがんが例えこのまま消えなかったとしても、元気で普通に暮らせたらそれでいいなぁ」。
でも私は違うのだ。どうあっても「消滅」させるのだ!何としてでも「根治」させるのだ!そういう強い気持ちで立ち向かわなくては、がんを根治させることなどできないだろう。

 

本当のところ、superAFTMとMANDA L-5000だけでも十分だとは思っているが、そこに敢えて鮫抽出脂質などを加えたのは「完全に」「完璧に」治す為である。これ以上は無いぐらい、がんを叩きのめす為である。完璧を目指すのならば、弱気は禁物なのだ。

 

今日、鮫抽出脂質も到着。摂るのは夜からでいいよ、と言っておいたのだが、父は届いた早々早速摂り始めていた。父は私に、自分が摂っている機能性食品についてあれこれ聞いてくる。父も自分のがんを何が何でも根治させたいのだ。

 

榮ちゃん&ヒロシさんが、魚などの差し入れを持って自宅へお見舞いに駆けつけてくださった。当初から変わりなく、ずっと傍にいて何かにつけ励まして下さるこのお二人は、父の真の友人だ。父も早く、このお二人と一緒に旨い酒を酌み交わしたいであろう。

 

今日都内に行った私は、抗がん剤の副作用で少し髪が抜けてしまった父の為に帽子を購入した。ベージュのチェックのハンチングと、カーキのニット帽だ。父に見せると喜んでくれた。早速ニット帽を被る。ハンチングは「ゴルフ用にする」との事(笑)。

→2007年2月11日

父は既に、日中横になることがない。パジャマなども着ていない。布団を敷いておいてあげると 「いらないから早く片付けろ」などと怒っている。横になることもなく、座椅子に座ってTVを見ている。見ている家族が心配してしまう程だ。これががん療養中の人かと目を疑う。

今年の正月は、この同じ部屋で同じ父が、布団の中からほとんど起き上がることも出来ず、げっそりと痩せこけて焦点さえ定まらない状態で寝ていたのだ。まさに「死に行く人」として…。あれから約1ヶ月…こんなにも変わるものかと父を見るにつけ驚かされる。

さる御方が私に言って下さった。

---こんなにも早く、驚異的な回復を成し遂げたのは、有効な機能性食品の効果が大きいが、それに加えて貴方の熱意が本人に伝わったのだ。貴方の、一生懸命、絶対に治す!という心意気が、言霊が、霊威となって乗り移るんだ。人間というのは不思議なもので、そういう事があるんだよ----と。

 

…父の発病から今まで、私一人の心にしまい込んだ辛い現実や、全てを取り仕切る重責、時には耐え難い程の思い…その御方のお言葉に、自分の労が報いられた気がした。

 

夜、父は母や義兄、姉・孫たちと食事に出掛けた。食餌療法の只中ではあるが、入院中からずっと外で食事がしたいと望んでいた様だし、かなり体調も良いので、ストレス発散も兼ねての外食である。

 

こんな日がこんなに早くくるなんて、家族の誰も思っていなかったことだ。嬉しい想定外の出来事である。

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